お風呂が寒いという悩みを解決した話

電気屋の日常

寒い夜は、湯船に浸かると身体がほぐれて、幸せな気持ちになるお風呂。
お風呂は家の中でできる最高の贅沢だと思う。
僕は今、風呂好きな、お爺さんから、風呂の素晴らしさを熱く熱弁されている。

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お風呂はリラックスできる最高の場所なんだ!

俺はお風呂に入るのが大好きなんだ!」と強めのトーンで話しをするのは、少し強面のお爺さん。
背中に天井から冷たい雫が落ちるのが、無性に腹が立つ」今日はやけにご立腹だ。
話を聞くと大好きな風呂の入浴を冷たい雫ごときに邪魔されて、虫の居所が悪いらしい。
「俺の納得のいく入浴ではない!」
お婆さんが、苦笑いをしながら、入れてくれたお茶を頂く。
熱い!お茶が熱かった。熱いお茶は、ゆっくりしてけの合図だ。

風呂のリラックス効果

お爺さんは、風呂の知識が豊富で、僕に色々教えてくれた。
朝は42以上の熱めの風呂に入る。目覚まし効果と、疲労回復に効くらしい。
何か嫌な事があった時は、少しぬるい40位のお湯にじっくり浸かる。
副交感神経が心拍数を抑えて、リラックスできるそうだ。
たしかにじっくり身体を温めると、湯冷めしないし、身体にも良さそうだ。
お爺さんの副交感神経を刺激して心拍数を抑えないと、今日は帰れそうにない。

ヒートショック

温かい風呂に入浴すると、血管がフワッと広がり、血圧が下がる。
これがお爺さんの言ってるリラックス効果だ。
風呂から出ると、当然寒い。
すると、身体が熱を奪われないように反応する。
自然とブルブル震えてくる。
血管を、ギュッと締めて血の巡りを早くしようとするのだ。
この、ギュッとフワが繰り返されるのが良くない。
急激な血圧の変化は、心臓に悪い。
何事も、程々が良いんですよ。冷静になろう。

入浴中に雫が落ちる原因を考えた

日本茶

僕は、饅頭を頬張りながら、雫が落ちる原因を考えていた。
ふと、洗濯物を畳んでいるお婆さんの手元が気になった。
派手なデザインのTシャツで英語のロゴが入っている。
今どき珍しいかもしれないが、息子夫婦と孫と3世帯で同居している。
Tシャツは息子さんか、お孫さんの物だろう。

風呂好きは二度入る

お爺さんの入浴は、一日に最低でも2回。
多いときは3回風呂に浸かる。
入浴の時間を聞くと、家族それぞれ生活のリズムが違う為、バラバラ
お爺さんの入浴は朝と、夜。ラスト入浴タイムは18時
夜勤のお孫さんは15時
一番遅い、息子さんは23時にお風呂に入る。

お風呂場が異常に寒い

シロクマ

お爺さんは風呂が寒いから入ったらまず、
シャワーで浴室全体を温めてから入るようにしているらしい。
以前テレビでヒートショックの事を聞いたからだ。
流石、風呂マニア。風呂関連の知識は漏れなく取り入れている。
だが、僕はそこで気がつく。「お風呂場が異常に寒い」
饅頭食べて脳が冴えてきた。

お風呂の天井に雫が出来る原因

✅湯気が雫になる
✅入浴時間がバラバラ
✅長風呂派のお爺さん

入浴時間がバラバラ

お風呂に入る時間が家族でまとまっているのであれば、
風呂場の温められた暖気が残ってるので、2番目以降の人は寒くないはず。
お爺さんの家はバラバラに入っているので、毎回寒い風呂場に入る事になる。
ガス代もかなり高いはずだ。

湯気が雫になる

冷えた風呂場の天井は当然冷えているので、湯気が天井に当たって雫になる。
湯気は雫になるのだ。

長風呂が故に起きた冷たい雫

お爺さんはお風呂大好き人間なので、長風呂にゆっくり浸かりたい。
湯冷めしたくないからだ。
浴室全体をシャワーで温めてる時も湯気は出てる。
さらに長風呂に浸かっている間に、湯気が立ち上り、天井に再び雫が出来る。
出来た雫が、天井でさらに冷やされて落ちてくるのだ。

これが背中に「ぴちょん」と冷たい雫が落ちる原因だ

お風呂を最高のリラックス空間に

✅冷えにくい浴室にする
✅浴室に湯けむりを充満させる
✅湯けむりを雫になる前に排出する

そもそも「お風呂が寒い」から、雫ができちゃうんだ。
冷えにくく、入る前から暖かい浴室なら湯気が雫にならずに済む。
「湯けむり」として充満させれば、適度な湿度と快適な温度が得られるのだ。
僕の脳みそはフル回転していた。

浴室を暖かい空間にする為に

✅浴室暖房機で浴室を入る前に温める
✅浴室の断熱材を増やす
✅風呂上がりに換気の癖をつける

今までは、「浴室が寒かった」のがそもそもの原因

浴室を温めて、その熱を逃がさないようにする事がベストだと説明した。
お爺さんは、少し考えるように腕組みをした後に、うなずいた。
お婆さんの入れてくれた、熱いお茶は既に冷えていた

古い家は断熱性が低い

古民家

工事は流石に時間がかかった。
浴室暖房機の取り付けと、そこに向かう電源を引っ張ってくる工事。
さらに浴槽周りへ断熱加工をした
古い家なので、隙間風が入ってきていたのだ。
これでは、いくら温めてもスグに冷めてしまう。
窓からも冷やされてしまうので、窓には断熱シートを張った

お風呂への愛

今まで寒かった浴室が、浴室暖房を入れなくても十分なくらいに暖かくなった。
暖かい浴室になったことで、お爺さんの機嫌が最近すこぶる良い。
派手なTシャツを着たお爺さんに熱いお茶をごちそうになっている。
Tシャツに書かれた文字を読んでニヤニヤしてしまった。

I LOVE NY

入浴がさらに好きになってくれたら嬉しいと思う。

追記
断熱加工はシステムバスのリフォームの時にするのが、一番良いです。
一度組みあがってしまうと、完璧には出来ないのです。

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