実は冬場の方が洗濯機の故障が多いんです。
洗濯をしていて異常に時間がかかってしまっていたら要注意!
上手く動いていても途中でエラーになってしまう事もあります。
原因は排水にあります。
排水が遅いと、こんな症状が出ます
- 洗濯が異常に時間かかる
- エラーで止まる
- 最悪の場合水漏れを起こす
洗濯機の排水が遅い理由
洗濯機の工程は、3段階に分かれています。
「洗濯」、「すすぎ」、「脱水」。
このうち、排水するのは、「すすぎ」と「脱水」の工程です。
洗濯機がすすぎで止まっている場合
・排水の途中で詰まりがある
・すすぎを繰り返すとエラーになる
洗濯に時間がかかっているのは、排水が上手くできていないので、すすぎを繰り返して時間が伸びてしまっているからです。
何かしらが詰まっていると考えられます。
洗濯機はすすぎの工程をある程度繰り返すとエラーを表示するように作られています。
正しく排水できるようにするために
排水ができないと、問題は改善しません。排水原因は一体どこにあるのでしょうか。
排水の詰まる場所
- 洗濯機の排水溝
- 家の外の排水
- 排水ホース
- 洗濯機の内部
排水溝に関しては以前の記事を参照してください。
洗濯機の排水溝の掃除記事
家の外で詰まっていた記事
洗濯機の内部の話
洗濯機の内部には排水コックと言われている部品があります。
内部で詰まっている場合はここに異物が溜まっている事が多いです
詰まっている異物って何?
- 洗剤・柔軟剤の溶け残り
- 皮脂
- 髪の毛
- 硬貨
- ヘアピン
- 砂利
硬貨がホースの中で栓をするように詰まる事が多いです。
この場合たまに硬貨の向きが変わるので、少しは排水できるが遅い。といった事が起こります。
皮脂や髪の毛は、お風呂の残り湯を使っているお宅に多いです。
お風呂の残り湯には、垢や髪の毛、雑菌が混ざっています。
そのため、つまりの原因になりやすいのです。
問題は洗剤の溶け残り
冬場は気温が下がっているので、洗剤が溶けにくい状態です。
そこに、多めの洗剤を入れてしまうと、溶け残りが出来てしまい、途中で詰まってしまう。
溜まった洗剤に髪の毛や皮脂が集まって団子状の塊になってしまう。
冬場はこういった事が起きやすいです。
多めに入れてしまうのは何故なのでしょうか、説明します。
洗剤入れすぎの原因
特に、ドラム式を使っているお宅は縦型に比べて水の量が少ないので洗剤を入れすぎている傾向にあります。
実は、洗剤の量が使っているメーカーによって適量が決められているのはご存じですか?
因みにパナソニックのドラム式洗濯機(NA-VX700AL)の場合
https://panasonic.jp/wash/p-db/NA-VX700AL_manualdl.html
アタック、ニュービーズ、トップは洗濯機の表示どうりに入れる事を推奨していますが、アリエール、ボールドの粉末合成洗剤は表示の1.3倍入れる事を推奨してます。
柔軟剤の量はもっとばらつきがあります
- ハミングNeo・ふんわりソフラン (0.4杯・洗濯量10kg以下時)
- ハミング・フレア・ソフラン (0.6杯・洗濯量10kg以下時)
- レノア (1.1杯・洗濯量10kg以下時)
いずれも、同じ洗濯量でこれだけのばらつきがあります。
「いつも、これ位入れているから」という軽い気持ちで入れてしまうのが後々つまりの原因になってしまう訳です。
頻繁に詰まってしまうお宅は、1か月おきに詰まります。
※ジェルボール型は水に溶けにくく、詰まりの原因になるため使用はしないで下さいという記載もあります。
これらの情報は取扱説明書に記載されている物です。
ただし、大多数の方が見ていません。
改めて、チェックしてみる事をお勧めします。
洗剤のおススメは液体洗剤です。
粉末洗剤は安いのですが溶け残りが起きやすいです。
ジェルボールに関してはメーカーが推奨していないという事と、洗濯ムラが起こるという口コミがあるので、僕もお勧めしません。
修理していて、思ったのが粉洗剤を使っているお宅が多い事からメーカーにも問い合わせを入れた事があります。
粉上の物は洗剤メーカーにもよりますが、溶け残りが起きやすいという意見をいただきました。
液体の洗剤の方が溶け残らずに、洗浄効果も期待できるのでおススメです。
排水溝に溜まった異物の塊には、髪の毛や皮脂などのゴキブリのえさになる物が沢山あります。
放っておくと害虫の巣になってしまう恐れもありますので早めの対処を強くおススメします。
溶け残った洗剤が引き起こす健康被害
溶け残りの洗剤が皮膚の炎症につながる
洗濯用洗剤を液体から粉に変えたところ体が乾燥し徐々に紅斑が見られるようになった
厚生労働省医薬食品 審査管理課化学物質安産対策室
家庭用品などに係る健康被害病院モニター報告より引用
溶け残った洗剤が衣服に付着したまま着用して起こった事故です。
小さなお子様や、女性の方は皮膚が強くありません。
男性に比べ女性の方が洗濯に関わる頻度は高い傾向にあります。
洗剤の溶け残りに関しては、機械の故障だけでなく、家族を守るためにも関心を持っていただけたらと思い記事にさせていただきました。
この記事を読んでいただいた事に感謝します。
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