【子育て世帯】にドラム式洗濯機を僕がオススメしない理由【子供の事故】

ドラム式洗濯機洗濯機

今まで洗濯機の記事を書いてきてドラム式洗濯機について触れていないのには理由があります。それは、僕がドラム式洗濯機を、あまり売りたくないと思っているからです。

理由はいくつかあります。

  • ①つは故障の多さ。
  • ②つ目は子供の死亡事故の事があるから。
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ドラム式洗濯機は故障が多い

乾燥も出来るので、一度洗濯物を放り込んだら放っておいても、洗濯が終わるので大変長保されているドラム式洗濯機ですが、故障が多いと僕は思う。

フィルターの部分はマメに掃除しないと詰まってしまい、十分な乾燥ができなくなり、必要以上に時間がかかり過ぎる事が多くなるんです。

それに、手が入らない様な狭い場所に糸くずやホコリが溜まってしまうので、専用のブラシを使わなくてはいけない。

お客さんがブラシを使うのを面倒に思い、割り箸を突っ込んで取れなくなったので、本体を分解したこともあります。

要するに、機能が高性能すぎて洗濯機の中に色々と詰め込み過ぎなんだと思う。

素人修理は危険に繋がる

洗濯機のドアの下には基板が入っており、前倒しにすると洗濯機の中に残った水が基板にかかり、故障します。

ネットを見ると、ドラム式洗濯機を前倒しにして修理してる写真が見つかります。
あんな修理の仕方を紹介して他の方が真似したら、基板の故障に繋がる。お客さんの余計な出費が増えるので止めて欲しいと思っています。
漏電になって、火事になってしまう危険を考えないのか疑問に思ってしまう

ドアが開かなくなる故障

単純にロック部品に異物が挟まっている事もあれば、制御部品が故障している事もあります。

ロックの部分もコンピューター制御しているので、基板が誤動作してしまうと開かなくなることもあります。

※製品によっては、手動で強制解除できる物もある

ドラム式洗濯機の死亡事故

一番、嫌なのは自分が売った製品で人が亡くなってしまうかもしれない事。

家庭用のドラム式洗濯機での死亡事故が過去に起きているんです。

子供がドラム式洗濯機に入る

国民生活センターより引用
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support92.html

過去に日本国内でも2歳~6歳の間の小さなお子さんが、ドラム式洗濯機の中に閉じ込められて亡くなっています。

一件ではなく、過去に数件同じような事故が起きているんです。

2015年に起きた事故では、新しく買った洗濯機のボタンに興味を示した男の子が、洗濯機の中に誤って入ってしまい、閉じ込められて窒息する事故が起きている。

2018年にも同じように洗濯機の中で意識を失った状態で発見された男の子が搬送先の病院で亡くなっている。

いずれも、子供が興味を持ってドラム式洗濯機に近づいて中に入ってしまった事が原因です。

ドラム式洗濯機の扉は、洗濯物を取り出し易いように50㎝程度の低い位置に設計されています。

ドラム式洗濯機は子供が足をかけて上がろうと思えば、入れてしまう高さなんです。

どちらの事故も、親の目が離れた間に起きてしまっています。どんなに親が注意していても子供は時に想像を超えた行動をする事があります。

24時間子供が寝ている間も目を離さずに見守る事は不可能に近いと思います。

閉じ込められる事故はなぜ起きたのか

この事故はドラム式洗濯機の扉が内側から開けられない構造になっていた事が原因でした。

販売当初のドラム式洗濯機は、こういった事を想定していなかったんだと思います。
ですが、直近の2018年にも同じような事故が起きているんです。

一番最初に起きた事故から、内側からも開けられる構造の物が販売されたり、子供の手の届かない操作部からチャイルドロックをかけられるようになったり、製品の方で改善をされてきました。

それでも、まだ完璧には防げてないのは、子供が自分でチャイルドロックを解除して中に入ってしまう危険性や、内側にドアを開ける部品を足しても、子供が中から開けられる事に気が付かない事もあるからだと思います。

先ほどの故障事例のように、扉自体が使っているうちに故障して、いざという時に開かなくなることも考えられます。

扉が開きづらくなってないか、故障してないか、日々の点検も大切だと思うのです。

チャイルドロックの無い製品を使っている方は、扉が開けられないように洗濯機の前にバリケードのような囲いを作っているお宅もあります。

消費者庁のリーフレットにはゴムバンドで扉を固定するように勧めています。

ドラム式洗濯機注意文

引用:消費者庁 子供を事故から守るポータルより
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_002/

子供を守るのは大人の役目

一番最終的な安全策は、近くに居る大人が子供に対して「こういう事をすると危ないよ」と教える事なんだと僕は思います。

どんなにメーカー側が工夫をしても、注意喚起のパンフレットを作っても、子供が洗濯機を危ないって認識してなければ、親が目を離した隙に中に入ってしまい事故に遭ってしまいます。

ドラム式洗濯機を多く使っているのは子育てが忙しい共働き世帯です。
家事の時間を少なくして、育児に時間をかけれるという理由から長保されています。

ドラム式洗濯機は使い方を間違わずに利用すれば、家族の時間が増える素晴らしい物だと思います。ですが、危険な面もある事を理解して欲しかったので記事にしました。

もし、チャイルドロックが付いている機種であれば、子供が目を離した隙にイタズラしないように扉を閉めてあげて欲しい。電源が入ってない状態でもロックする機能があります。

カビの予防の為には扉を開けて乾燥させた方が良いのですが、命には代えられません。

僕は、こういった事があるのを知ってしまっているので、あまりお客さんに強く勧められない。もし買われた時には、扉に注意するようにお願いしてます

コメント

  1. いま より:

    この記事にとても感動しました。ご自身の記事に責任を持っていることや読んだ人の幸せを願う気持ちがすごく伝わりました。
    私も子供の事故を懸念してドラム式を購入していません。仰る通り、ドラム式だと家事が楽になり子供と過ごす時間が大幅に増えるのでとても魅力的です。でも1回でも事故が起きれば一生後悔すると思います。

    • でんきち より:

      読んで頂いて有難うございます。自分の書いた記事に興味を持っていただき感動してます。
      大人は使い方を理解していても子供は興味を持つと、つい手を出してしまいますから悩み所ですよね。
      安全装置もありますが、ある程度まわりの大人が注意していないと完全には防げないのですよね。
      こういったデメリット言うと買い手は手を出しにくくなってしまうので、あまり言いたがらない売り手も多いのは歯がゆい所です。

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