【防犯カメラ】夜間撮影時に白くなる原因は赤外線だった

防犯カメラのハレーション防犯カメラ

ある日、自宅の塀が車の当て逃げに合ってしまい、防犯カメラの映像を確認したら画面が白くなっていた。

肝心のナンバープレートが映っていない為、犯人を見つけることが出来なかった。悔しいですよね。

防犯カメラが白く映ってしまう原因について、記事にまとめました。

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防犯カメラの種類について

夜間撮影をする方式が大きく分けて2つあります。

  • 赤外線を使った撮影方式のカメラ
  • 低照度でも撮影できる高感度カメラ

赤外線を使ったカメラ

現在一般的に出回っている防犯カメラ。価格帯が安く、1万~3万円程度で手に入りやすいです。

夜間は周囲の明るさがある程度暗くなってくると、センサーが働いて自動で赤外線に切り替わり撮影をします。

赤外線を使って夜間撮影ができるのが特徴です。ただし映像は白黒の物が多い。なぜ白黒になってしまうか、詳しく知りたい方はコチラをご覧ください

最近だと、赤外線の反射を分析して映像に色を付ける事ができるカメラもあります。

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暗闇でも撮影可能な高感度カメラ

一般に出回っているカメラに比べて高価なカメラ。一時期に比べてかなり、安く出回るようになってきています。

わずか 0.1 lx 以下でも撮影可能。(lxは明るさの単位です)

どれくらいスゴイかというと、ほとんど暗闇状態「豆電球くらいの明るさ」でも撮影が出来るんです

そもそも赤外線ってなに?と思った方、これからご説明します

赤外線について

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出典 wikipedia     -Pieter Kuiper-https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=13303826による

赤外線とは人間の目で見る事の出来ない光です。

人の目で見える光は「可視光」といいます。

光は電磁波の一種です。電磁波の波長には、それぞれ長さがあり、波長が短すぎても長すぎても人間の目で認識できなくなります。

✅波長の短いものは「紫外線」
✅長いものは「赤外線」

我々人間が普段目にしてるのは、ほんとーに一部の光に過ぎないのです。もし全てが見えてしまったら頭がどうにか、なってしまうと思います。

人の目に見えない紫外線や赤外線の事を「不可視光線」と呼びます

因みに分光学の分野では赤外線の事を「IR」と略してる。防犯カメラの中にもIRカメラと書かれている事ありますよね。あれは赤外線カメラの略です。

赤外線の中でもさらに種類があります

近赤外線
中赤外線
遠赤外線

カメラで使われているのは近赤外線です。家のリモコンに使われているのもこのタイプ。因みに遠赤外線はコタツなどで使われてます。

よく遠赤外線を使った○○な健康器具とか目にするけど、赤外線の事だったんですね

近赤外線は人間の目で見える光に近い性質を持ちながらも、人の目に見えない為、相手を刺激しないで撮影の出来るメリットがあります。その為防犯カメラに使われています。

下手に相手を刺激してしまうと、かえって逆効果になったり、まったく関係のない人に光をビカビカ当てると問題になりかねません

防犯カメラは赤外線を使って、目に見えない光で物体を照らし、撮影を可能にしているんです。

センサーライトは遠赤外線を利用したセンサー

世の中に存在するものは木でも動物でもそれぞれ体温があります。実は体温がある物は、遠赤外線も同時に発しているのです。人間も同様です。

センサーライトは物体の出している遠赤外線を感知して、スイッチのオンとオフを制御しています

物を見るのは光の反射を利用して見ている

人間の目で見る時も、カメラで撮影する時も光を撮影の対象に当てて反射した物を見ています。

色が違って見えるのは、物体によって光の波長の吸収率が違うからなんです。物によっては赤だけ反射したり、黄色だけ反射したりしてます。

赤外線も目には見えないですが、「光を当てているから見えている」という事が重要です。

光の反射

 

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引用:GFDL, “https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=306705”

光は物に当たった時に屈折しながらもすり抜ける物と反射するものとあります

物体が完璧に滑らかな状態であれば反射角度は一定ですが、現実の窓ガラス等は完全には滑らかではありません。そのため光が乱反射してしまうのです。

参考サイト:さわにい 光の屈折率ついて

赤外線カメラが白っぽく撮影される理由

✅赤外線を当てた時に対象者が白い服を着ている
✅白い壁が近くにある
✅カメラのケースにガラスなどの反射するものがある
✅対象物が近くにいる
✅虫・蜘蛛の巣がレンズに近い位置にいる

赤外線は白っぽい色に対して強く反射してしまうので、対象が白いTシャツやコートを着ていた場合にまわりが白っぽくなってしまう事があります

また、赤外線は反射するのでカメラの近くに壁や虫などの反射する物が近くにある場合、反射した光が白く映ってしまいます。

レンズの汚れが白く反射していたこともあります。防犯カメラを外に置いているとレンズは汚れていきます。定期的にふいた方が良いです

(汚れの原因は埃、雨水、手の油 など)

カメラケースのレンズにも反射する

カメラケース

カメラを守るケースですが、ガラスがある事で赤外線を反射してしまい夜間撮影に支障をきたしてしまいます。

カメラを室内から屋外に向けて撮影した場合、窓ガラスが遮蔽物となってしまい夜間撮影時に赤外線が反射して上手く撮影することが出来ません

夜間に撮影する際は赤外線が反射しないように設置位置を工夫するか、どうしても反射してしまうようなら高感度のカメラに切り替える必要があります

夜間撮影に強い防犯カメラ

せっかくカメラを設置しても夜間に撮影できないのでは意味がありません。

下記のカメラは、少し高いですが、夜間撮影が得意なこともあり一番売れている製品です。

  • 赤外線を使わないので白く反射しない
  • 映像がカラーなので証拠として強い

大切な車や、ご自宅を守るのであれば、夜間に強い防犯カメラを選ぶのがベストです。

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