ブレーカーのアンペア数を上げたのにブレーカーが落ちる理由

アンペアを上げたのに落ちる停電

冬場に暖房を使うとブレーカーが良く落ちて困ってるのよね

 

ブレーカーのアンペア数を上げて落ちないようにすれば良いのかしら?

 

—-数日後

 

ぼうや
ぼうや

えー!?アンペア数上げる工事したのになんで落ちるの!?

 

ぼうや
ぼうや

工事の不手際なんじゃない?(ぷんぷん

ブレーカーのアンペア数を上げると、基本料金が高くなるんですよね。

せっかく工事したのに改善しないとヤキモキしますよね。

 

でんきち
でんきち

アンペア数を上げたとしても、他に原因があると改善しませんよ

 

難しい事言ってごまかそうとしてるんじゃないでしょうね?

 

でんきち
でんきち

….なるべくカンタンに説明させてもらいます

スポンサーリンク

一般的なブレーカーのアンペア数(でんきち調べ)

僕が普段見て回ってるお客さんのアンペア数を独断と偏見でまとめました。

まずはご自宅のアンペア数が一般的な家庭と同じくらいなのかを把握しましょう。

一人暮らしのアパート暮らし

30A

どんな高級オーディオ持ってたとしても1人なら30Aで十分

もしブレーカー落ちたとしたら使い過ぎがほとんどなので生活を見直そう

 

二人暮らしの1戸建て(子供1~2人)

40A か 50A

大多数がこのゾーン

オール電化でもない限りこのアンペア数で賄えます

朝とかに電化製品を使うタイミングが集中すると落ちるお宅が多い

 

4人以上の一戸建てのお宅

60A

比較的トラブルが少ないアンペア数

IH・電気給湯器使っても安心

もし落ちるとしたら回路を分ける事で解決する事が多い

 

 

60A以上はそうそういません(豪邸に住む一部の方を除く)

部屋数が多くて、家族の一日の活動時間が集中するようなお宅

例えば朝、夜になるとエアコン・調理・洗濯・テレビなど

  • 一斉に電化製品を使いだすような生活をしている方
  • 3部屋ある各部屋のエアコンをフルで使ってるようなお宅

 

大体のアンペアの目安が解った所で

 

どれ位電気を使ってるのか考えていきましょう

 

まずは家の中にある電化製品が、どの部屋で使われてるのかを把握する

手書きの図面

自分の家の中で何がどこにあるのかを把握する事は超重要です。

 

マジ重要。

家の中の電化製品

こんな風に部屋ごとに何が使われてるか把握しましょう

 

なんで重要なのか?

 

アンペア数上げても落ちる理由

天井裏の写真

天井裏

天井裏なんて中々見ないですよね

ゴキブリとか鼠とか色々います。

結線

線がまとまってるのが見えますね

この配線一つ一つが各部屋のコンセントやスイッチなどに繋がってます

纏まった線が小さいブレーカーに繋がってます

小さいブレーカーは容量が一つにつき20Aまでと決まっています

 

ココが重要です

 

テストに出ます

 

アンペア数上げたのにブレーカーが落ちるのは1つの回路に電気が集中しているから

 

ぼうや
ぼうや

回路とか言ってマジでイミフ

 

解りづらいですよね

もうちょい噛み砕きます

簡易回路図

さっきの部屋ごとに分けた図に色を付けてみました

 

コンセントって部屋の中にいくつか在りますよね?

簡単に言うと部屋ごとに「使える許容量」が決められてます

色分けされた部屋ごとに「20A」まで使えます

 

電柱から来た電気は一度分電盤のブレーカーに入って

ブレーカーから各部屋に電気を送っているんです。

そこからさらに分けて各コンセントに電気を送っています

 

各部屋のコンセントは実は天井裏で部屋ごとに纏まっている

部屋に2つコンセントの差し込み口があったとしても

2つのコンセントで合計が20Aまでしか使えません

もう少し解りやすく図にしてみました↓

 

回路図

一つの大きなブレーカーから小さなブレーカーに分かれて、そこから各コンセントに分かれてます

ブレーカー

一つずつ説明します

まず大きなブレーカーがあります

これが家の中で使えるMaxのアンペア数です。写真の場合は30Aまで使えます

アンペアブレーカー

その下に小さいブレーカーがありますね

ココから各部屋に電気を分けてます

子ブレーカー

 

その下にコンセントがありますよね

小さいブレーカーから部屋の中の各コンセントに分けてます

コンセント

そんで、ここが重要なんですけど

大きなブレーカーが30Aまで流せるブレーカーでも

小さいブレーカーには電気の決まりで「20A」までしか流せないんですよ

 

なぜ?→使っている配線器具にそれ以上の電気が流れると発火の危険があるから
安全の為、ブレーカーに許容量を設けています。

 

実例:

リビングで10A・寝室で5A・電気カーペットで8A ・TVで(2A)・冷蔵庫(2.5A)

これは30A近く使ってますけどそれぞれ回路が分かれてます。

それぞれが小さいブレーカーの容量内なのでギリギリセーフです。

キッチンでレンジ使って(15A)炊飯して(13A)

これは小さいブレーカーの容量20A超えてるのでアウト

同じ部屋の回路は1つになってる事が多いです。

 

なので、1つの部屋の中で流した電気が20Aを超えちゃうとブレーカーが落ちちゃいます

下に主要な電化製品のアンペア数載せときますね

 

主な電化製品のアンペア数

tepcoより引用

http://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere03.html

エアコン冷房時 5.8A(14A) 暖房6.6A(20A)
電気カーペット(三畳)1/2面 4A 前面8A
テレビ42インチ液晶2.1A プラズマ4.9A
掃除機弱2A 強10A
アイロン14A
ドライアー12A
冷蔵庫(450L)2.5A
レンジ(30L)15A
IHジャー(炊飯時)13A
IHヒーター(200V)20A~30A(最大58A)
食洗器13A
ドラム式洗濯機洗濯2A 乾燥13A

 

ブレーカー落ちる方は大体、一つの部屋で20A超えちゃってる事が多いです

特に暖房器具は電気をたくさん使うので冬場が落ちやすいんです。

なるべく使用する電化製品の時間差を作って一度に集中しないように工夫するだけでも改善します

良く落ちる部屋

よく落ちるのは、キッチン周り

冷蔵庫や照明は常に使う電化製品です

それに加えて、レンジ等大きな電気が必要な物を使ってしまうと小さなブレーカーの許容量がギリギリ状態

ギリギリな所にミキサーとかを使っちゃうとブレーカーが落ちます。

専用回路について

例外としてエアコンとか、IHヒーターは瞬間的に大きな電流が流れるので
「専用回路」って言って1つのコンセントに1つのブレーカーを繋ぐようにしてます。

 

これを、専用回路じゃない壁のコンセントに差しちゃうと

・ブレーカーが落ちる

・発熱発火する

 

電気が流れる時に熱が出るので、大きな電気が流れる所は専用回路じゃないと危ない
なぜこうゆう言い方をするかと言うと、例えばエアコンの設置の推奨は専用回路を使いなさいとしてますが、法的な拘束力は無く最終的な決断はお客様に委ねられています。
多くの量販店では専用回路が付いてないお宅の工事を拒否しています。
それはトラブルを避ける為。
実際にエアコンをたこ足配線で繋げていて使用したがためにコンセントが溶けてしまった方の修理に向かう事もあります。
ボヤで済めばまだ良いですが火事になった場合本人だけでなくお隣さんも危険に晒してしまいます。
今回の記事を書いた理由は使う側が正しい知識を身につけなくては危険から自分の身を守れないと思ったからです。

新しく家を建てる時・リフォーム時に気を付ける事

間取りも大事ですが、電気の回路を分けることも、住み続けていく上で超重要

後から線を通すことも出来ますが、なるべくなら建てた時に回路分けしておいた方が良いです

(断熱材や柱・鉄骨が邪魔をして綺麗な配線が難しくなる)

設計する時に使う予定のある電化製品を伝えると吉。

エアコン・浴室暖房機・電気給湯器・メインで使う部屋の電気系統を分ける等

 

ヒドイ所では、2階部分が全て同じ回路になっています

家族が増えた時に2階を使うようになったらブレーカーが落ちやすくなったりする

ブレーカーが落ちない為に電気の親切設計

  • 台所には「レンジ」の専用回路。
  • お風呂場の暖房器具に専用回路
  • 音響設備やプロジェクター用の専用回路

(音もこだわりたい人は分けてたりします)

 

電気の回路を後から増やすことも可能です
ブレーカーが頻繁に落ちると製品の故障にも繋がります。

場合によっては、漏電している事もあるので頻繁にブレーカーが落ちるようなら

地元のでんきやさんに相談しましょう。

ブレーカーのアンペア数だけ増やすのは根本的な解決では無いかもしれません回路を分ける事で解決した事例もあります。

漏電してるかもしれない時は過去記事をご覧ください↓

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました